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ワンピース 

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以下本編。

藤虎「本当に…すいやせんでした!!」

煽り:ドレスローザ騒然…藤虎の真意とは!?


土下座する藤虎の姿に驚く国民たち。

「か…海軍本部の”大将”が…!! 土下座を…!!」
「映像電伝虫も回ってるぞ!」




リク王「顔を上げてくれ…藤虎

─これを世界に見られていいのか!? いやもしやこの為にドフラミンゴに手を出さず…!?」


土下座したまま藤虎は答える

「必要なのは”事実”…!! 闘う事一切を”彼ら”に任せた…”賭け”でござんした」

「海賊を野放しにした張本人が…今さら七武海に刃を向けて どの面(ツラ)下げて正義を語れやしょうか」

ゴゴゴゴ…と怒る藤虎。




藤虎「この戦いは海賊と戦士たち、国民の皆さんの手によって勝利を勝ち取ったんでござんす…!!」


キュロスの周りに小人たちが集まっている。
敬礼するキュロス「…みんな本当にご苦労だった…"小さなリク王軍"!!」

「はいれす隊長!!」

一人残らず敬礼するトンタッタ達。

キュロス「これで任務は完了! 本日をもって軍を解散する!!」

「隊長ーー!!」号泣する小人たち。

キュロス「フフフ、リク王のいる王宮へ行ってやってくれ!」

小人「はいれす!!」

一方、リク王はドレスローザをうろつく海軍を見てタンクに小声で指令を出す。

リク王「タンク! 海軍の立場がある 戦ってくれた海賊や戦士達を王宮に匿うのだ 宿のない者達も王宮へ…悪いが頼む」

笑うタンク「喜んで! リク王様」


【聖地マリージョア】

五老星と海軍元帥赤犬が揉めていた。赤犬は頂上戦争で負ったでかい傷が右半身に見える。

赤犬「ほいじゃあドフラミンゴの七武海脱退や誤報の一件…!! あんたらの…もっと上からの指示っちゅうことですかい」

五老星「……」

赤犬「なぜドフラミンゴごときのために!! 世界が振り回されにゃいけんのですか!! 今後もこがいな事があっちゃあわしが元帥として恰好つかんですけ!! 金輪際やめておくんない!!」


五老星
「…生意気な口をきくなサカズキ」
「お前の面子など取るに足らん!!」
「お前達”海軍”は政府の”表”の顔」
「この案件は”CP(サイファーポール)”に一任したのだ!!」

赤犬「CPか…早ァ話があんたらも頭飛び越えられたんと違いますか!? 天竜人の傀儡に!!」

五老星「口を慎め!!」


五老星「だいたいクザンの件はどうだ…あの巨大な戦力が今や黒ひげに加担しているとは!! 軍の体面も何もあるまい!」

赤犬「あのアホはもう海軍を辞めた男ですけ!! どこで何をしちょろうが、わしらにゃあ関係ありゃあせんので!!」

そこに伝令が走ってくる。

海兵「ハァ…ハァ…!! 五老星…!! サカズキ元帥!! ハァハァ…ご報告します…!!
王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴ並びにそのファミリーが麦わら、ローの海賊同盟に敗れ!! ドレスローザは完膚なきまでに崩壊いたしました!!」

赤犬「何じゃと…!?」
五老星「…また、あの小僧か」

海兵「さらにもう一つ大変な事態が!!」


ナレーション:
隣国3島に流された映像と情報は、島から島へ実害をはらんで瞬く間に世界を駆け抜けた!!


ジョーカー敗北の号外が全世界でバラまかれる。

武器を確保できず、やもなく降参する新世界のとある国の王
戦争が終わり喜ぶ兵士たち
取引の金を払ったのにと怒る海賊
まだドレスローザに兵器があるはず、と殴り込む覚悟の海賊、海軍大将がいるんだぞと止める仲間
悪魔の実の取引が!SMILEの取引が!とあせる闇商人たち
ルフィ・ローの手配書にナイフを突き立て、「こいつらさえ現れなければ!」と怒りを露わにする。





そしてドレスローザへ急行する中将おつるの船。




船に同乗してるのはガープ?

ガープ「何だおつるちゃん!わざわざ出向くこともなかろう」
おつる「そりゃこっちの台詞だよ大目付!」
ガープ「まァ・・・ずっと追いかけてた海賊団だもんなァ パリッ」
おつる「あんたの指示でね!」
ガープ「おかき食うか? パリッ」



その頃とある町

「ドコだい!? ピザを盗んだババアは!!」

包丁を手に駆けてゆくコックのそばを歩く幼女姿のボニー。
ピザを食いつつドフラミンゴ敗北のニュースを呼んでいる。

ボニー「ふーんやるじゃねえか。同期としちゃ嬉しいね!」





【ある空─】

包帯でぐるぐる巻きのウルージが雲に寝転んでいる。

船員「ウルージ僧正!! 誰かいます!!」

ウルージ「バカを言え。我々は雲の孤島にて傷を癒して…」「!!?」
何者かを見つけた様子。




【ある海・・】
新聞を読むカポネ・ベッジ「おーおーお仲間たちは割と活躍してんじゃねーか」

「シーザーは必ず連れてかえるぞお前ら!!」

部下に檄を飛ばすカポネ・ベッジ。目の前にはビッグマムの船。


そのころニュースを聞いて食事をしてるもう一つの海賊同盟。
ユースタス・キッドとアプー、ホーキンスら。

キッド「あっと言う間に…先手をうたれたな…これは大金星だ!!」

アプー「ドフラミンゴは確かに裏でカイドウに通じてる」

ホーキンス「じゃあ奴を怒らせる事になるな…!!」

キッド「…これが作戦なら…つまりあいつらの目的は」

ホーキンス「やはり四皇」

アプー「百獣のカイドウか…!!」

キラー「狙いが被らなくてよかった 潰し合って無駄な戦力を使わずに済む おれ達の標的は四皇 “赤髪のシャンクス” だ!!」




【とある島】

ドフラミンゴのニュースを読みながら仲間と話しているドレーク。

「親父さんが殺された!? ドフラミンゴに!?」

「昔のことだ…別に恨んじゃいない」

そう言って新聞を畳むドレーク。

「何だそりゃ…冷てェ奴だな…じゃあお前も手伝えよ!!」
「一大事だ早く知らせねェと!!ブチ切れるぞあの人…!!」

島で叫ぶ部下「カイドウ様どこですかァー! ジョーカーがしくじった、SMILEはもう手に入らねえ!!」

ドレーク、カイドウらがいるのはワノ国のとある島(鬼ヶ島説あり)



【ドレスローザ】

赤犬の次なる怒りの矛先は藤虎へ。
電伝虫越しに怒鳴りつけ、海兵たちがビビっている。

赤犬「とぼけるなイッショウ!!」




赤犬「海軍大将が手落ちを認めることの意味がわからんわけでもあるまい、なぜ先に報告せなんだ!!」

藤虎「…報告したら…"また"そっちで内容の違うニュースに変わりゃしやせんか」

赤犬「!?」

藤虎はスモーカーとの会話を思い出す。

【藤虎回想】




スモーカー「おれも七武海は消えるべきだと思ってる…!! 2年前おれはクロコダイルの化けの皮がはがれた現場にいたんだ
おれ達海軍は何もできなかった!! 麦わらの一味がいなかったらアラバスタは今のドレスローザの様に海賊の国になってただろう…だが政府は…それを海軍の手柄だと世間に報じた あの時おれにもっと地位があれば…」

悔しそうに船を壊すスモやん。

【回想終わり】


ベッドで新聞を読むスモーカー。

スモーカー「まさか…本当にやりやがった藤トラ…」

たしぎ「2年前のアラバスタ王国での悔しさを思い出します…まるで仇を取ってくれたみたい…」

スモーカー「自分が同じ地位でもこんなマネできねえな 胸がすいたぜ」

たしぎ「あ、マフィンありますよ コーヒーいれます?」とカワイく聞くたしぎ。

スモーカー「腹じゃねえよバカ!」




そこで部屋にやってくるパンクハザードで助けた子供たち。
「お姉ちゃ~ん!! お腹空いたー!!」

「あら、マフィンがあるわよ! コーヒー入れる?」

「コーヒー!?」「マフィンがいいなぁ!」「ねぇねぇ、デカパンツはまだ?」

たしぎ「ベガパンクね、Drベガパンク研究所までまだ数日かかるわ…」

子供達に懐かれるたしぎを影から見てる海兵たち。

海兵「いいな〜♡ガキに優しい大佐ちゃん♡」「ガキになりたいぜ〜!!」

たしぎ「あなたたち!! 仕事はいくらでもあるはずよ!」

海兵「は~い♡」


場面は再び赤犬VS藤虎。

赤犬「もみ消しなんざいくらでもある!!」

藤虎「あっしはウソで英雄にされるのはゴメンだ 世界の均衡の為にと海賊を雇ったのは我々の上司 “世界政府” じゃありやせんか」

赤犬「海軍本部の威厳と信頼の問題なんじゃ!! おどれの身勝手で正義の面目丸つぶれじゃろうが!!」

藤虎「潰れて困るような面は懐にでも仕舞っときなさいや! 不備を認めたくらいで地に落ちる信頼など元々ねェも同じだ!!」




珍しく怒鳴る藤虎。その剣幕に部下が逃げ出す。

赤犬「落とし前付けてきちょれよ! ルフィとローの首を取ってくるまで全海軍基地の敷居をまたがせんぞ!!」

藤虎「…ええ、望む所でござんす!!」(ドン!!)



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